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男性更年期専門外来について


男性更年期障害とは

 男性ホルモンは20歳代がもっとも高く年齢とともに次第に低下します。低下はとても緩やかで症状が自覚されることはめったにありません。
 しかしストレスや老化現象が強く出たときは急激なホルモン低下によるいろいろな症状が現れ生活に支障をきたします。これは適切な治療で改善させることができます。

症状

 気力がわかなくなった、集中力がなくなった、いらいらする、涙もろくなったなどの精神症状、および突然の発汗、夜間頻尿、ふしぶしの痛み、動悸などの身体症状があらわれます。一般的な検査では異常が出ないため、そのうち治るだろうと放置したり、他の病気と診断されて次第に悪化することも稀ではありません。

診断

 上記の症状に加え、男性ホルモンが低下していることが必須条件です。これは簡単な血液検査ですが、一般に結果が出るまで数日を要します。

治療

 男性ホルモン補充療法が標準的で、2~3週に一回の筋肉注射を行い、症状の改善を確認しながら間隔を拡げます。軽症では漢方薬、抗うつ薬、生活指導なども有効です。

治療の副作用

 薬剤の副作用として、どの薬剤にもみられるアレルギー反応、肝障害がありますが稀なものです。男性ホルモンに特有なものとして体重増加、赤血球増多症などの報告がありますが治療中止に至ることは稀です。男性ホルモンを用いることで前立腺がんとの関連が心配されたことがありますが、最近は十分な注意で問題なかったとする報告があります。

女性の更年期障害との違い

 女性の更年期障害は暦年齢で50歳前後に多く見られますが、男性では30歳代後半から70歳代まで広い年齢層にみられます。また、女性では自律神経障害など身体症状がメインですが、男性では精神症状が主体となります。

なぜ男性更年期障害になるのか?

 多くの患者さんでストレスが発症のきっかけになっています。職場環境の変化、定年退職など人生の節目となるところでの発症が多くみられます。純粋な老化現象、薬剤によるものも稀ではありません。


 男性更年期障害は生活の質を著しく低下させます。年だからと諦めず、生き生きとした人生を取り戻しましょう。